安心安全な婚活ができるイメージの結婚相談所ですが、実はトラブルに見舞われる人が後を絶ちません。
国民生活センターに寄せられる相談件数だけでも年間2,000件前後あります。
ただし、結婚相談所トラブルのほとんどは一部のいい加減な業者が原因です。
一番手っ取り早いトラブル回避方法は当サイトの結婚相談所比較ランキングで紹介しているようなコンプライアンス(法令遵守)が徹底されている大手の結婚相談所を選ぶことですが、近場の魅力的な中小・個人の結婚相談所を検討したい人もいると思います。
この記事では、よくある結婚相談所トラブルと回避方法、万が一トラブルにあった場合の解決方法について解説します。
結婚相談所のトラブル事例
結婚相談所のトラブルについて国民生活センターに寄せられた相談事例を紹介します。
会員の質が悪い
- 結婚相談所で紹介された異性に交際を断ると、その人から嫌がらせが始まった。嫌がらせはおさまったが、怖くなり結婚相談所に解約を申し出ると追加費用を請求された。
- 結婚相談所に登録して知り合った男性と交際したが、既婚者であるとわかった。納得できない。
- 入会した結婚相談所に紹介された女性に「サクラ」と告白され、後で「サクラ」ということは彼女の嘘とわかった。しかし、今でも不審で業者に料金を払ったことに納得できない。
サービスの質が悪い
- 結婚相談所で高額な契約をしたが、ほとんど何もしてくれず、解約を申し出ても無視されている。返金してほしい。
- 結婚情報サービス業者へ会員登録していたが知らない間に契約期間が切れ十分なサービスを受けられなかった。返金してほしい。
- 高額な入会費を支払って結婚相談所に登録したが、全く出会いがない。事業者が積極的に出会いの機会を設けてくれないので、解約したい。
- 結婚紹介サービスの契約をしたが、カウンセリングがなく、相手の紹介も1度もされていないので解約したい。支払った費用を全額返金してほしい。
料金の発生条件に納得できない
- 結婚相談所を休会し、休会の期間が終了する直前に再開の申し出をしたら、休会中のはずなのにその月分の会費が引き落された。規約に書いてあると言われても納得いかない。
- 結婚相手紹介サービス所から、交際後に破局したことを報告せずにいたら成婚料を請求された。納得いかない。
- 1年前に、結婚相手紹介サービスに入会した。紹介された男性と交際すると伝え退会したが、男性から交際を断られた。しかし、業者から成婚料を請求され納得できない。
中途解約でお金が返ってこない
- 昨年、結婚相談所に入会したが5か月で中途解約した。約束の清算金が返金されず、休会届を出したのに強引にお見合いをさせられた。返金してほしい。
- 5か月前結婚相談所に入会した。相手が紹介されず、解約を申し出ると、高額な違約金の請求を受けて不満だ。契約書に契約期間も書かれていない。
- 結婚相手紹介サービスをクーリング・オフしたいと連絡をしたら、既に紹介を受けているので中途解約になると言われた。納得できない。
- キャンペーン中に契約した結婚相手紹介サービスでトラブルが多く、解約を申し出たが返金条件どおりの返金がない。返金して欲しい。
事前の説明と実際が違う
- 結婚相手紹介サービス業者と契約したが、契約期間、料金などについて明確な説明がなかった。さらに、サービス内容も想定していたものでなく、解約したい。
- 5日前に店舗に出向き、結婚紹介サービスの契約をした。しかし、説明と違って自分の住んでいる近隣の会員が少ないのでクーリング・オフしたい
- 結婚相談所で見合いの前日にキャンセルしたら見合い料の倍額のキャンセル料を請求された。規約に記載はあるがキャンセル料の内訳の説明がなく、領収証も出せないという。納得できない。
- インターネットで無料の相性診断をした。相手の情報が見られるというので、結婚相手紹介サービス会社と契約をしたが、相手の情報が得られなかった。クーリング・オフしたい。
トラブルが起きる主な原因
結婚相談所でトラブルの主な原因は個人事業者が多い業界構造です。
経済産業省の調べによると結婚相談業・結婚情報サービス業の事業者のうち半数以上が個人事業者(2006年時点では約7割)となっています。
結婚相談所は個人でも簡単に開業できるためトラブルが多発するいい加減な業者の温床にもなっているようです。これでは結婚相談所で得られるメリットが台無しです。
会社の継続的な利益確保のためにコンプライアンス(法令遵守)を徹底する法人と、個人の責任で完結する個人事業者とでは責任の重さが天と地ほど差があります。
結婚相談所で婚活する男性と言えば一般よりも平均年収が高い集団になる傾向にあり、その需要を悪用する業者も実在するから驚きです。
トラブルを避けるためには
いい加減な業者は入念な下調べで回避できます。
相手にしつこいと思われても納得いくまで説明を求めましょう。
契約書類を必ず受け取る
結婚相談所は特定商取引法により契約前後の書面を利用者に渡す義務があります。
行政処分の対象になるレベルの事案なので、渡さない、もしくはこちらが要求するまで渡さない業者は信用しないほうが良いでしょう。
理解するまで説明してもらう
サービスや料金についての説明は結婚相談所の資料に沿った説明を受けましょう。
口頭だけの説明は言った言わないのトラブルのもとになります。
「それは資料のどこに載っていますか?」を口ぐせにしておくと、スタッフも調子の良いことを言わなくなるのでおすすめです。
とくにお金に関わる部分の説明を省略したり、こちらの理解度を確認しない業者はやめておいたほうが賢明です。成婚料がある結婚相談所では成婚の定義はしっかり確認しておきましょう。
大手の結婚相談所を優先的に検討する
まずは大手結婚相談所がおすすめです。
大手は厳しめのコンプライアンスを掲げて運営しているため、前段で紹介したトラブル事例のようなことは起こりにくいです。
大手のサービスや料金体系を把握しておくと他所の矛盾点や不備に気付きやすくなります。
大手結婚相談所一覧
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トラブルにあったときの解決方法
トラブルにあったときに自分で解決するのは難しいので、国民生活センターないしは都道府県等の消費生活センターに相談しましょう。
解約や返金、勧誘方法に関するトラブルの解決方法をアドバイスしてもらえます。
結婚相談所と直接やりあっても言いくるめられて泣き寝入りするのがオチですし、婚活に使うべき時間がムダになってしまいます。
まとめ
個人事業者の割合をみる限り、結婚相談所のトラブルに関して業界内の清浄化は期待できず、自衛するしかありません。
まともな個人事業者もいるだけに腹立たしい実態です。
いい加減な業者は入念な下調べで回避できるので、トラブルに巻き込まれて大切なお金と時間を奪われないでください。
良し悪しの判断に自信がない人は最初に大手結婚相談所の説明を受けておきましょう。
入会するかどうかは別として結婚相談所の見識が広がるのでおすすめです。